スタジン小説 その31


           「キズ」 作・さつき                          何回も              何回も              何回も              何回も              目の前で どうすることも出来ずに 大事なものを失ってきた              サイボケーションしてからだって それは変わらない 少しも              よく              自分がモッテイルと 思う              よく              理想だ、なんて言っていられると 思う              でも              生きていくには              生きていくには              それしかない             「自分の弱さ」を認めるには              深すぎる 傷              



                              「同じ傷」 作・みなこ                                    お前の背中にいつもうっすらと                                  滲んで見えたその傷                                  お前はどこか俺に似ていて                                  時々胸が痛かった                                  抑えようとして                                  それが浮かび出てしまう                                  切なさがたまらない                                  俺の力で癒せるとしたら                                  ただひたすら祈ること                                  それしか出来ない俺が                                  はがゆくて                                  頭を抱えている                                  お前がそれを見抜いていたかどうか                                  今はもうわからない                                  










2003・03・06更新

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